新技術は世界へ

岩下さんのアイデアを形にしたのがエンジニアでフィリピン出身のサイモンさん。自宅兼お店では“自作自転車”の販売も行う自転車店も営んでいます。

岩下さん「私は自動車から設計に入ってましたので、自転車でやろうと考えたことはなかったんです。ただサイモンさんのアイデアで『自転車でまずやってみないか?』と、具体的なアイデアや設計も提案していただきました」

大手企業とも協力し開発中

2人が開発した次世代の電動アシスト自転車は、さまざまな企業が注目しています。

この日は、海外に工場を構え、自動車関係の部品を供給する企業が、東京から試乗にやってきました。

ニフコ 福本充さん「すごく電動アシストが効いている感じがあって、非常に快適に坂を上れました。充電の手間がかからない電動アシストができれば、新しい原動力になるような起爆剤になる」

現在、商品化に向けた試作機を開発中で、そこに大手企業が背中を押します。

岩下さん「豊田通商(トヨタグループ)の『ネクスティ エレクトロニクス』さんから技術自体は革新的なものだと評価を受けてまして、基盤の開発などを協力していただいています」

加速中も発電し、走行距離を飛躍的に伸ばす新技術。自転車に限らず「さまざまな乗り物に大きな変革が起きる」と岩下さんは意気込みます。

岩下さん「自動二輪とか自動車、あらゆる電動モビリティに適応できる形で“回生ドライブシステム”をさらに発展させていきたい」

熊本発の新技術が世界を変えようとしています。