ロシアの軍事侵攻が続くウクライナ政府の視察団が21日、原発事故で一時すべての住民が避難を余儀なくされた福島県大熊町を訪れ、復興に向けた歩みを視察しました。

子どもたちの歌声を聞いて、思わず笑顔になるウクライナの視察団。大熊町を訪れたのは、国際協力機構・JICAの緊急復興・復旧プロジェクトによるウクライナ政府と地方自治体の幹部の視察団10人です。
視察団は、町の担当者から、原発事故から8年経って住民の帰還が始ったことなど、避難状況や復興に向けての取り組みについて説明を受けました。
このあと視察団は、去年12年ぶりに町に戻った教育施設「学び舎ゆめの森」を訪ねました。子どもたちの歓迎を受けた一行は、「認定こども園」と「義務教育学校」が一体となり、0歳から15歳までが一緒に過ごす校舎を視察。自由なスペースが多い校舎で子どもたちが自主的に学ぶ様子を体感しました。

学び舎ゆめの森校長・園長南郷市兵さん「学校がどんな形で大熊の復興の力になっているかということを少しでも感じてもらえたらいいなという思いでお話をしました」
ウクライナの視察団は、22日は、同じく福島第一原発が立地する双葉町を視察します。















