鳥取県内では米子城跡、鳥取城跡などに続く国史跡の城跡となります。21日、米子市は、「尾高城跡」が国史跡として正式に指定されたと発表しました。

新たに国史跡の指定を受けたのは、大山のふもとの高台に位置する米子市の「尾高城跡」です。
尾高城跡は、鎌倉時代に始まり、約400年間にわたって営まれた城で、かつては交通の要となった場所でもあることから、戦国時代には尼子氏と毛利氏による攻防戦が繰り広げられました。
2022年に行われた本丸・二の丸の発掘調査では、新たな遺構や石垣などが発見され、中世の土の城から、近世的な城郭への変遷の様子も明らかとなったことなどから、新たな国史跡指定に向けて、2023年10月、国の文化審議会が文部科学大臣に答申していました。
今回、尾高城跡が正式に指定されたことで、米子市内では、米子城跡などに続き、8つ目の国指定の史跡となります。
市は今後の整備について、確実な保存を行うために、現在は私有地である本丸・二の丸の公有地化を目指していくとしています。