愛媛県立宇和高校の野球部員だった生徒が、部内でのいじめに加え学校の不適切な対応で精神的苦痛を受けたなどとして、加害者と愛媛県に損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が開かれ、被告側は全面的に争う姿勢を示しました。
訴状によりますと、訴えているのは宇和高校の野球部に所属していた3年の男子生徒です。
男子生徒は2年だったおととし9月、部室内で、事実ではない女子生徒との関係を発言させられ、その動画が拡散されると、学校の不十分な調査により「特別指導」の処分を受け、2か月もの間、学校生活を制限されたということです。
さらに部室内で下半身をさらされるなど、部員からのいじめ35項目をおととし12月、学校に申告した際には、何度も自殺しようとしたり不登校になったりと、いじめ防止対策推進法の重大事態にあたると主張していました。
しかし、宇和高校は法律に沿った対応は行わず、安全配慮義務を怠ったなどとして、学校を設置した県と加害者とされる元部員ら5人に、合わせて1080万円の損害賠償などを求めています。
松山地裁で開かれた21日の第1回口頭弁論で、被告側はいずれも「請求の棄却を求める」と全面的に争う姿勢を示しました。
具体的には「追って反論する」などと説明しています。
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