ほどよい甘酸っぱさと、みずみずしさで知られる富山県高岡市の特産「国吉りんご」が、存続の危機に立たされています。理由は老木化…。虫が入って空洞になったり、ひどいものは幹が崩れたりするものもあります。背景にあるのは、夏の豪雨と猛暑と水不足、そして鳥獣による被害です。

「いつもありがとうございます。国吉りんごです。きょうジャム持ってきました」

高岡市国吉地区の特産品「国吉りんご」のジャムやジュース。地域の商業施設などで販売されています。

「これで(今季分は)最後かなと思います」「え・・・もうないってことですか?」

店内に並ぶ加工品の販売量は去年の6割ほどに減りました。

高岡地場産業センターの店員:「結構旅行客の人とかも買ってかれましたし、身内でも結構買ってて、みんなおいしいって買っていきます」

国吉農林振興会 伊東寿 代表理事:「リンゴのジュースとしたらもう最高だと思います。もっともっと作って皆さんに召し上がっていただければと思いますけど…」

高岡市国吉地区のリンゴ園。およそ5ヘクタールにわたり1000本の木を栽培しています。いまこの「国吉りんご」がピンチに立たされています。

国吉農林振興会 伊東寿 代表理事:「ちょっとずつ皮がめくれてたり・・・」「すごいことになっとるね(空洞化)」