安倍元総理の銃撃事件をきっかけに注目が集まっている政治と宗教の関わり。自民党の国会議員が前回の参院選でも「旧統一教会の票の割り振りがあった」と証言。票の差配に“派閥の長”が関わっていたことが明らかになりました。

■山上容疑者 借金して銃作製か

7月8日、 安倍元総理が銃撃され殺害された事件。事件当時、山上徹也容疑者(41)は 少なくとも数十万円の借金を抱えていたことが捜査関係者への取材でわかりました。



山上容疑者は供述で「7月中には所持金がなくなってしまうので、その前に安倍元総理を襲撃する決心がついた」と述べています。警察は銃を作る材料などに金をあてていた可能性もあるとみて調べています。

また、山上容疑者は2021年11月頃から2022年2月頃にかけて、 シャッター付きのガレージを契約していたこともわかりました。 理由について山上容疑者は「火薬を乾燥させるためだった」と供述しています。襲撃計画を入念に企てていたことがわかります。

■“ずれている” 安倍元総理の国葬めぐり与野党応酬



安倍元総理の国葬をめぐっては、政府が9月27日に東京・千代田区の日本武道館で行うことで最終調整していることがわかりました。

国葬をめぐっては一部の野党が「安倍氏の政治を礼賛することになる」などと反対しています。これについて自民党の茂木幹事長は・・・


自民党 茂木敏充幹事長
「(国葬は)いかがなものかと、こういう指摘がある、またそういう声が起こっている、そのように私は認識しておりません。その意味では野党の主張は国民の声、認識とかなりずれているんじゃないかなと」

“ずれている”という指摘に共産党は・・・

共産党 小池晃書記局長
「はっきり言って茂木幹事長の認識こそずれているというふうに私は思います。国民の中にやっぱり一定の数で“国葬でいいのだろうか”と、“国葬には反対だ”という声があることは間違いない」


立憲民主党は国葬などについて議論するため、臨時国会の大幅延長を求めています。

立憲民主党 馬淵澄夫国対委員長
「国葬ありきということよりも立法府での議論を重ねた上で、国民の皆さま方の理解を得られるような形で行うべきだという風に思います」