新型コロナの感染拡大が止まりません。東京と大阪の感染者は2万人以上、全国では過去最多となる15万人を超えました。第7波の猛威に、医療の現場は“これまでにない人手不足”に陥っています。さらに食料品の無料配布には、大学生の行列ができていました。
■全国15万人超が新たに感染 医療現場はこれまでない人手不足に
7月20日朝、都内の小学校で行われた終業式。熱中症と密を避けるため教室で行われました。

品川区立 立会小学校 滝渕正史校長
「コロナウイルスにかからないように(夏休みは)気をつけて過ごす」
恒例の校長先生のお話もリモート配信です。コロナ禍での3度目の夏休みを前に、子ども達は・・・
小学生
「楽しみです!」「楽しみ、楽しみ、楽しみ!!」
しかし、子どもたちの明るい笑顔とは裏腹にコロナの感染は拡大しつづけています。
7月20日の東京都の新規感染者は2万401人。約5か月ぶりに2万人を超えました。
全国では15万人2536人の感染を発表。大阪で2万人超え、愛知、神奈川でも1万人を超えるなど30の自治体で過去最多を更新しています。
20日夜、東京都の小池知事は・・・
東京都 小池百合子知事
「体制を整えて重点化するところは重点化し、効率化するところはしていく。このような体制で臨んで参ります」
20日時点で病床使用率40%を超えた東京都 。すでにひっ迫している医療現場も・・・
都内の住宅。末期がんの男性のもとを訪れたのは訪問看護師です。
訪問看護師
「今コロナが流行っているので、ちゃんとマスクをして(外に)行きましたか?」
患者
「(マスク無しだと)中に入れてくれませんよ」
男性は寝たきりではないものの、病気で目が見えなくなり、訪問看護を必要としています。
しかし、訪問看護の現場は“第7波”の猛威で、これまでにない「人手不足」に陥っているといいます。
訪問看護師
「スタッフの人数も限られている。でもシフトは回さないといけない。欠員が出ると大変ですね。行けなくなると利用者さんに迷惑がかかる」

看護師を送り出す会社には、きょうもコロナによる欠勤の連絡が入りました。
訪問看護ステーション代表
「今、LINEを確認しました。濃厚接触者になったんですね。全然ご迷惑じゃないんですよ。皆さんこうなってしまうことは第7波は多いと思うので・・・」
この会社では、先週は6人、今週は3人のスタッフが出勤できない状態に。代表は医療従事者への4回目のワクチン接種が不可欠だと強調します。
訪問看護ステーション代表
「私たちは在宅の現場で医療に携わっているが、患者さんへの感染リスクを考えると、早くワクチンを打ちたいというのが正直なところです」