女性に性的暴行を加えたとして逮捕・起訴された警視正の男が勾留中に死亡したことを受け、警察庁はきのう、全国の警察に対して自殺の恐れがある留置されている人の監視を強化するよう指示しました。

不同意性交などの疑いで逮捕・起訴されていた中国四国管区警察学校の警視正・岩本幸一被告は、17日の夜、広島中央警察署の留置施設のトイレで意識不明の状態で発見され、収容先の病院で死亡が確認されました。

遺書のようなものが見つかっていて、自殺とみられています。

これを受けて、警察庁はきのう、全国の警察の留置管理担当者に対し、自殺などの恐れがある留置されている人について、状況や言動に応じて監視を強化するなどの対策を取るよう指示しました。

きょう、松村国家公安委員長は「今回の事案が発生したことは誠に遺憾」「被留置者の自殺などの各種事故を防止するため、留置管理業務の徹底を図るよう指導していきたいと考えている」などと述べました。