ロシアによるウクライナへの軍事侵攻からまもなく2年を迎える中、政府はきょう、ウクライナの政府や企業の関係者を招き、復興に向けた会議を開きました。日本ができるウクライナ支援のカタチとは。
ウクライナから避難 ヤナさん
「みんなとても優しい人なので慣れました」
1年半前にウクライナ西部から避難してきたヤナさん(22)。NGOの支援を受けて日本の大学院に通っています。
ロシアによる攻撃は今も続き、侵攻開始からまもなく2年を迎えます。
キーウの大学に通っていたヤナさん。現地には家族や友人が残っています。
ウクライナから避難 ヤナさん
「攻撃で人が住んでいるマンションや住宅が破壊されて、家族全員が亡くなっていることもあって、とても怖いです。いつも心配しています」
政府はきょう、ウクライナの復興に向け、経済復興推進会議を開きました。
岸田総理
「経済復興を進めることは、いわばウクライナ、 日本、そして世界への、未来への投資です」
ウクライナの政府や企業の関係者を招き、農業、ITデジタルなどの分野で日本企業の技術を生かして、ウクライナ側と50以上の協力文書を交わしました。
そこに参加した日本企業のひとつが…
記者
「これがウクライナに導入される風力発電機です。最大で300キロワット発電できるということです」
橋やビルの鉄骨など社会インフラを製造する企業「駒井ハルテック」。同じ型の風力発電機をウクライナの天然ガスのプラントに導入することを検討しています。
高さおよそ40メートル、風力発電機としては小型で輸送しやすいのが特徴。
多くの電力インフラが破壊されているウクライナで、メインの電源が遮断されても使用できる補助の電源として3基設置する予定で、きょうウクライナ側と合意文書を交わしました。
駒井ハルテック 駒井えみ 常務取締役
「私ども企業人としてできることは、企業の方がずっと仕事が続いて、ウクライナの方が国にとどまれるような、何かそういうことにつながるところを小さいですけどお手伝いできればなと思っています」
支援の課題は、日本企業がどこまで現地に入れるか。
日本政府はウクライナ全土に危険度が最も高いレベル4の「退避勧告」を出していますが、復興に関与する企業などの関係者に限り、キーウに渡航できるよう緩和するということです。
日本に避難しているウクライナ人留学生のヤナさん。今後勉強を続け、将来はウクライナの復興に携わりたいと考えています。
ウクライナから避難 ヤナさん
「大学院を卒業して日本で就職して経験を積んで、ウクライナに帰った時は、復興の役に立ちたいと思っています」
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