見てしまわないよう祭りの時間を知らせる「看板」も

うっかり見てしまうことがないようにと、祭りの時間を知らせる看板も立てられます。もし祭りを直接見てしまったら、どうなると言われているのでしょうか。
(大森愛子宮司)
「見ると神罰が下ると昔から言い伝えられていて、屋根の上に登って(寝祭りを)見て、落ちて亡くなったとか、目が見えなくなったとか…」

祭りの由来ははっきりとはわかっていませんが、地元では後醍醐天皇の子孫「久丸様」が都から逃れ、人目を避けながらこの地に身を隠していたことが、起源の一つとも伝えられています。
(久丸神社 氏子)
「徒歩で神戸大宮神社までご神体を担いでいきますので、途中でリタイアのないようお願いしたい」
なぜ今回撮影が許可されたのか…
寝祭りは300年以上にわたって、宮司たちが口伝えで受け継いできました。ただその一方で、「絶対に見てはいけない」という厳しいルールが、祭りの継承には課題となっています。
(大森愛子宮司)
「(寝祭りを)知らない人が多くなっている。歴史上の人物をかばって守ってきたという地域の人の優しさをずっと伝承していきたい」

そこで今回、寝祭りのカメラ撮影が許可されました。ここからご神体を運ぶ映像も出てきますが、画面越しに見る場合は問題ありません。
