全身の筋肉が徐々に痩せていく難病・ALSを3年前に発症した眞榮田純義さん。余命を告げられてからも、「まだ数年生きられるなら、どんなことをしようか」と前向きに自分がやりたい夢を追いかけ続けています。今回は、職場での様子や、母校で行った講演会の模様をお伝えします。
「もう症状がきたか」動かなくなってきた体
ALS患者 眞榮田純義さん
「パソコンの操作が大変になってきていますね。前までは普通にブラインドタッチできたんですけど、今は右手で打つことが難しいので、けいれんもあって。今は左手だけで、休みながらやっていかないといけないですね」

那覇市内のホテルで働く、眞榮田純義さん(29)。2年前、全身の筋肉が徐々に痩せていく難病、ALSと診断されました。
ALS患者 眞榮田純義さん
「『平均的な余命は(発症から)3年から5年』と言われた」
難病と向き合う眞榮田さんですが、常に明るく、職場ではムードメーカーです。
同僚の伊敷若菜さん
「負のオーラがなくて、本当にポジティブ人間」
同僚の長嶺竣さん
「誰といても空気を和やかにしてくれます」
同僚の皆さんも、眞榮田さんの明るさに救われているそうです。しかし、会社の外で話を聞くと…

Q眞榮田さんについて悲観的に思う時はないですか?
同僚の伊敷若菜さん
「私自身ですか?私自身はあります。正直あるんですけど…。ちょっとだめですね。本人が1番元気なので、本人よりも悲しんではいけないなという気持ちで、そういう気持ちにふたをしていますね」
眞榮田さんの上司 石川武則さん
「彼の病状、だんだん悪くなっていますけども、今の彼は元気で普通に仕事をしてくれているので、いつまで一緒に仕事ができるのか、眞榮田くんが抜けることは考えたくないですね」

自ら運転して自宅へ帰る眞榮田さん。
Qさんが泣いた時は1回もないですか?
ALS患者 眞榮田純義さん
「友人たちに伝えて、泣かれて泣くことはあります。落ち込むっていうことはないんですけど、『あぁ、もう症状が来たか』っていう、悔しいというのはありますね」