世界的な指揮者・小澤征爾さんの死去を受け、各国から惜しむ声が上がっています。アメリカ・ボストンでは、追悼の演奏が行われました。
小澤さんが1973年から29年間、音楽監督を務めたボストン交響楽団は、9日のコンサートで小澤さんを追悼する演奏を行いました。
ボストン交響楽団 チャッド・スミス代表
「彼は素晴らしい先駆者で、多くの意味で後に続くアジア人アーティストの世代に道を開きました」
観客
「彼が指揮し音楽と一体化している姿は見ているだけで美しかったです」
「彼は楽団に大きな影響を与えたし、長い間いてくれたから、みんな彼を愛しています」
ニューヨーク・タイムズは小澤さんについて「アジアの演奏家に対する偏見に、並外れた人柄と音楽性、努力で打ち勝った」と伝えています。
また、小澤さんが名誉団員となったウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団長は「聴衆を魅了するカリスマ性を持ったアーティストと長い道のりをともにできたことは贈り物でした」と振り返りました。
小澤さんが生まれた中国でもその死が速報され、SNSには「巨匠、安らかにお眠りください」といったコメントが寄せられています。

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