ユニセフ=国連児童基金のラッセル事務局長は、パレスチナ自治区ガザ全土から避難してきた100万人以上の市民が暮らす南部ラファでの軍事作戦を中止するよう訴えました。

ユニセフのラッセル事務局長は8日、声明を発表し、ガザの南部ラファで本格的な軍事作戦が行われれば「破滅的局面を迎えることになる」と訴えました。

さらに、ラッセル氏はラファについて「ガザの各地から避難してきた異常な数の人々であふれかえっている」と指摘。公共サービスが欠如していることなどから、「さらに数千人が死亡する可能性がある」と警告しました。

また、「人口密集地での攻撃は無差別に影響を与える」として、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方に「国際人道法上の義務を順守」するよう求めた上で、「即時の人道的停戦と人質の解放」を求めました。