パレスチナ自治区ガザで続く戦闘の停止に向けた交渉はイスラエルがイスラム組織ハマス側の提案を拒否していますが、アメリカのブリンケン国務長官は合意に達する余地はあるとの考えを強調しています。
アメリカ ブリンケン国務長官
「ハマスからの返答には明らかに話にならないものも含まれているが、合意に達する余地は作られたと考えている」
イスラエルを訪問しているブリンケン長官は7日、人質の解放や戦闘の一時停止に向けた交渉での「ハマス」からの返答についてこのように指摘したうえで、「我々は合意に達するまで断固として取り組んでいく」と強調しました。
また、イスラエルのネタニヤフ首相ら政府高官との会談で「ガザでの民間人の犠牲者が依然として多すぎる」と、改めて懸念を伝えたことも明らかにしました。
ハマスはイスラエルやアメリカなど4か国からの提案への返答として、イスラエル軍のガザからの完全撤退などを含む3段階の停戦期間を設ける案を示したとされますが、イスラエル側はガザからの完全撤退を否定し、合意に達するかは見通せません。

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