イスラエルとの外交関係樹立に向けて交渉を続けてきたサウジアラビアは、パレスチナが独立国家として承認されない限り、国交正常化を認めないとする声明を出しました。
サウジアラビアの外務省は7日、声明を発表し、「パレスチナの市民が正当な権利を獲得する必要性があることを改めて確認する」としたうえで、イスラエルとの国交正常化について、1967年の第3次中東戦争前の境界線に基づく「パレスチナ独立国家が承認されない限り認めない」と表明しました。
サウジアラビアは、アメリカの仲介でイスラエルとの国交正常化に向けた交渉を続けていましたが、イスラエルとハマスの戦闘開始以降、交渉を凍結したと報じられていました。声明ではさらに、国交正常化について「イスラエル軍が侵略を停止し、ガザから撤退する」ことも条件にあげていて、こうした立場をアメリカに伝えたことを明かしています。

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