イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘停止や人質解放に向けた交渉が続けられるなか、ハマス側が、45日間ずつ3段階の戦闘停止期間を設け、その間にイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザから完全撤退することなどを求める案を提示したと、複数のメディアが報じました。
中東レバノンのメディアなどによりますと、交渉にあたるアメリカやイスラエルなど4か国の提案への返答としてハマスが提示した停戦案は、45日ごとの3つの段階で構成されています。
第1段階では、ハマスが拘束する人質のうち、女性や子ども、高齢者を解放するのと引き換えに、イスラエル軍がガザの人口密集地域から部隊を撤退させることや、イスラエルで収監されているパレスチナ人を釈放することなどを求めています。
第2段階では、ハマスが、残る男性の人質を解放するかわりに、イスラエル軍がガザから完全に撤退することに加え、破壊された住宅やインフラの再建工事を始めることなどを要求。
第3段階では、遺体の交換などが行われるということです。
イスラエルは6日、ハマスからの返答を受け取ったことを明かしたうえで「徹底的に精査する」と発表しています。ただイスラエルはこれまで、「ハマスを殲滅するまで戦い続ける」という主張を繰り返していて、今回の提案に合意するかは依然不透明です。

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