中国政府は、株式市場を監督する証券監督管理委員会のトップを交代させる人事を決定しました。株式市場で株価が下落基調の中、突然の交代です。

中国国営の新華社通信によりますと、証券監督管理委員会のトップに当たる主席が、易会満氏から、上海市共産党委員会副書記の呉清氏に交代するということです。

証券監督管理委員会の党委員会書記も易氏から呉氏に代わります。

中国では、景気の低迷を背景に、代表的な株価指数「上海総合指数」などが下落基調で、証券監督管理委員会は悪質な「空売り」の取り締まり強化などを打ち出していました。

中国政府は今回の人事の理由について明らかにしていませんが、突然のトップ交代は「市場が混乱した責任を取らせたのでは」との憶測を呼びそうです。