中東を歴訪中のアメリカのブリンケン国務長官は、イスラム組織「ハマス」が拘束している人質の解放交渉をめぐり、「ハマス」側から返答があったことを明らかにしました。
「ハマス」が拘束している人質の解放をめぐっては、イスラエルとアメリカ、カタール、エジプトの4か国が「ハマス」と交渉していて、アメリカメディアによりますと、アメリカなどはパレスチナ自治区ガザでの戦闘を6週間停止することと引き換えに人質の一部を解放することを求めています。
アメリカ ブリンケン国務長官
「今夜、ハマスから返答がありました。内容を精査しています。まだやるべきことはたくさんあるが合意は可能だと信じている」
中東を歴訪しているブリンケン国務長官は6日、カタールで記者会見し、アメリカなどの提案に対してハマス側から返答があったことを明らかにしました。
具体的な返答の内容には言及せず、「まだやるべきことはたくさんあるが、合意は可能だと信じている」と強調し、7日に訪問予定のイスラエルで対応を話し合う考えを示しました。
こうしたなか、ハマス側も「指導部や抵抗勢力との協議を終えて、回答を手渡した」などとする声明を発表しました。声明では「包括的で完全な停戦のために、前向きな精神でこの提案に取り組んだ」とする一方、詳細については言及を避けています。
イスラエル首相府は声明で、情報機関モサドがハマスからの返答を仲介するカタールから受け取ったと明かしたうえで、「詳細について交渉に関与する当局が徹底的に精査している」としています。
一方、バイデン大統領はハマス側の返答の内容について「少し過大だ」と指摘し、交渉は継続中だとしています。

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