イスラム組織ハマスが連れ去った210人以上もの人質。イスラエル軍の地上侵攻が焦点となるなか、家族を連れ去られた男性がJNNの取材に応じました。

私たちの取材に応じてくれたアビハイ・プロデツキさん。パレスチナ自治区ガザとの境界に近いイスラエル南部のクファルアザに家族とともに暮らしていましたが…

妻と子どもを連れ去られた アビハイ・プロデツキさん
「妻からの最後のメッセージは、『誰かが入ってくる』でした。それが彼女からの最後のメッセージでした」

ハマスの戦闘員が今月7日、イスラエル南部の集落などを襲撃。プロデツキさんの妻と3人の子どもも連れ去られ、今も拘束されているとみられています。

妻と子どもを連れ去られた アビハイ・プロデツキさん
「その日の午後は、友達を呼んで長女の誕生日会をする予定だったんです。ケーキも冷蔵庫に入ったまま。ろうそくだって、ついたままです」

幸せな日常を一瞬のうちに奪った非道な襲撃。一刻も早い解放を願うプロデツキさんですが、今、「怒り」の感情はないといいます。

妻と子どもを連れ去られた アビハイ・プロデツキさん
「うちの寝室からはガザが見えるんです。子どもたちにいつも話していました、『向こうにも君たちと同じような子どもたちがいるんだよ』と。いつか平和が訪れたら、一緒にサッカーをするかもしれないと思っていた。今、向こうで一緒にサッカーをしてくれたらいいなと願います」

ハマスは20日、アメリカ国籍の人質2人を解放。イスラエル軍による地上侵攻が迫っていると指摘されるなか、今なお210人以上が拘束されたままです。

妻と子どもを連れ去られた アビハイ・プロデツキさん
「イスラエル側にも、ハマス側にも覚えておいてほしい。拘束された女性や子ども、そして私の妻と子どもも、戦闘には全く関係のない存在です。彼らの歩んできた人生に『憎しみ』などというものはなかったはずです」