中東カタールは、2017年から断交状態となっている隣国バーレーンとの外交関係を再開すると発表しました。

中東のカタールとバーレーンの外務省は12日、両国の外交関係を再開させるとともに発表しました。

カタールは2017年、サウジアラビアやバーレーンなどのアラブ諸国から、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」を保護していることや、イランとの距離が近いことを理由に断交されていました。

一時、カタールの現地メディアがサウジアラビアとの国境およそ90キロの場所に核廃棄物を埋めることが検討されていると報じるなど、緊張が高まっていた時期もありましたが、近年は旅行や貿易などのつながりは回復していました。

中東諸国の関係をめぐっては、先月、中国の仲介でサウジアラビアとイランも2016年に断絶した国交を正常化させることで合意していて、地域の安定や緊張緩和につながることが期待されています。