臨時国会がきょう召集されました。消費税の減税や衆議院の議員定数削減が論戦の焦点になる見通しですが、ここにきて簗農林水産大臣の「予算カット」発言の波紋が広がっています。
内閣改造のあと、初めての論戦となる国会がスタートしました。午後、所信表明演説に臨んだ高市総理は、最大の焦点になる食料品の消費税減税に関する法案についてこう訴えました。
高市総理
「暮らしに最も近い飲食料品の税の負担を軽くし、あわせて、所得に応じた支援金を措置し、家計に少しでもゆとりを生み出したい。そのための法案です」
その上で、参議院では少数与党であることから、「消費税減税は野党のこれまでの主張の中にも多くみられた」と述べ、賛同に向けて理解を求めました。
また、高市総理が掲げる「責任ある積極財政」をめぐり懸念されている“マーケットとの対話”については、次のように説明しました。
高市総理
「経済や市場が想定と異なる動きを示した場合には、その影響を十分に分析し、必要な対応を機動的に講じます」
演説内容の多くを経済の分野が占めるなか、連立を組む日本維新の会が改革の「センターピン」と位置づける衆議院の議員定数削減については…。
高市総理
「今国会での実現に向け、しっかりとご議論いただくことを期待しています」
会期は12月12日までの69日間で、あさってからは各党の代表質問が始まりますが、いま政権の“火種”になっているのが、今回初入閣した簗農林水産大臣の「予算カット」発言です。与党内からは…。
自民党ベテラン議員
「今回の件で、高市さんの人選に疑問が残る結果になってしまった。見る目がないよな」
野党側も、簗大臣の閣僚としての資質を質す考えです。
民主改革の会 小川淳也 代表
「(閣僚の)任に値しないと思う。自らご判断なされるのか、総理が任命責任を果たされるのか、いずれかが国政上望ましい」
一方、簗大臣は夕方、国会内で記者団の取材に応じ、発言は自身のものだったとあきらかにした上で撤回し、陳謝しました。
簗和生 農水大臣
「私が担当省庁に予算削減の働きかけをしたという事実はございません。私の意向によって予算が左右できるかのような発言をしたことは極めて不適切であり、公の立場にある者として、発言にはより一層慎重であるべきところ、このような発言をしたことは不徳の致すところであり、深く反省をしております」
また、自らの進退について、「大臣としての責任の重さを胸に刻み、職務の遂行に全力を尽くすことで信頼回復に努めたい」と述べ、辞任する考えがないことを重ねて示しました。高市総理からは…。
簗和生 農水大臣
「『引き続き農林水産行政の推進に向けて全力で仕事をせよ』とご指示をいただきました。職務に全力で励み、我が国の農林水産業の発展に向けて、引き続き務めを果たしてまいりたい、そのように考えております」
謝罪で幕引きとなるのか、追及の舞台は国会へと移ります。
自民・鈴木俊一幹事長「最後まで説明責任を尽くすべき」 簗農水大臣“予算カット”発言について考え示す