去年5月に愛知県内で発生した自衛隊機の墜落事故について、航空自衛隊は「直接的な原因が特定できなかった」などとする調査結果を公表しました。
森田雄博 航空幕僚長
「利用可能なあらゆる情報を収集し、必要な調査および分析を実施いたしましたが、結果として、墜落に至る直接的な原因を特定することはできませんでした」
この事故は去年5月、宮崎県の航空自衛隊・新田原基地に所属するT4練習機1機が、愛知県の名古屋飛行場から飛び立った直後に犬山市の入鹿池に墜落したもので、当時、機体に乗っていた隊員2人の死亡が確認されたものです。
航空自衛隊は事故直後から事故原因の調査などを行っていて、この調査結果がきょう(31日)発表されました。
事故調査結果では、▼機体にフライトレコーダーが搭載されていなかったことや、▼回収された機体の部品が損傷したことなどによって「客観的な情報が不足していた」としたうえで、「墜落に至る直接的な原因は特定できなかった」としています。
一方、調査結果のなかでは、▼T4練習機の機体やエンジン、操縦系統については異常は確認されなかったとするものの、▼操縦者が規定された速度を超過していた可能性や、▼操縦席に持ち込まれたおよそ10キロのサバイバルキットが操縦桿に干渉した可能性などが指摘されています。
空自トップの森田空幕長は臨時の記者会見で「安全確保を最優先として再発防止に取り組む」としたうえで、「安全な運行を阻害する要因となる物品の操縦席への持ち込みを禁止する」などの再発防止策を発表しました。
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