およそ半世紀ぶりとなる有人での月の周回飛行を目指す宇宙船が、きょう人類史上、最も地球から遠い場所に到達しました。56年ぶりの偉業達成です。

半世紀ぶりとなる有人での月の周回飛行を目指す国際的な探査プロジェクト「アルテミス計画」。地球を離れた宇宙船は月へと進んでいきます。

そして、打ち上げから5日が経った日本時間のきょう未明。

NASA オペレーター
「きょう、あなたたちは人類のために記録を超えようとしています」

地球から40万キロあまり離れた地点を通過し、人類史上最も遠い地点へと到達したのです。

アポロ13号が1970年に達成した記録を、じつに56年ぶりに塗り替えました。4人の宇宙飛行士は涙を流し、抱き合います。

ビクター・グローバー宇宙飛行士
「窓から外を見ることができました。素晴らしい眺めです。月全体が見えます」

ジェレミー・ハンセン宇宙飛行士
「今の世代と次の世代に対し、この記録が長く続かないよう挑戦を呼びかけることが重要です」

宇宙船は通信を一時中断して月に最も接近したあと、地球からおよそ40万7000キロの地点を飛行し、さらに記録を伸ばしました。

この偉業に“あの人”から交信が。

トランプ大統領
「きょう、君たちは歴史を刻み、全米を信じられないほど誇りに思わせてくれました」

アメリカのトランプ大統領は宇宙飛行士たちを「現代の開拓者だ」と称えたうえで、「月に拠点を確立し、火星へと歩みを進める」と述べ、「アルテミス計画」のさらなる発展に意欲をみせました。

宇宙船は地球への帰還を始めていて、日本時間11日にも地球に帰還する予定です。