国際エネルギー機関(IEA)は、過去最大規模となる石油備蓄放出について、アジア向けに直ちに供給を開始すると明らかにした。中東での戦争による供給混乱で失われた原油の代替を求め、同地域では買い手の需要が高まっている。

IEAは、加盟国から実施計画を受け取ったことを受けて声明を発表した。欧州と米州向けの供給は3月末からとなる。

イランでの戦争が激化する中、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡は事実上の閉鎖が続いている。IEAは12日公表の月報で「中東の戦争は、世界の石油市場史上最大の供給混乱を引き起こしている」と指摘した。北海ブレント原油先物は13日、1バレル=100ドル超で取引を終了。2日続けて終値ベースで大台を超えた。

週末には米国がイランの主要原油輸出拠点であるカーグ島の軍事施設を攻撃しており、市場関係者の間では、週明けの原油相場が大きく揺れるとの見方が広がっている。

アジアの買い手は中東依存度が最も高く、備蓄放出のスピードは同地域にとって特に重要となる。

IEAのビロル事務局長は「3月16日以降、前例のない量の追加原油が市場に供給される」とX(旧ツイッター)に投稿。「ただ、安定した供給の回復にはホルムズ海峡の再開が不可欠だ」とした。

原題:IEA Says Oil From Emergency Stocks to Flow Immediately in Asia(抜粋)

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