タスク管理ツールの「Trello(トレロ)」やプロジェクト管理ツール「Jira(ジラ)」を提供する豪アトラシアンは、全従業員の1割に相当する約1600人を削減する計画だ。人工知能(AI)の台頭と、新型コロナウイルス禍後の業界の成長鈍化に対応するため、競合他社に追随して人員整理に踏み切る。

創業者のマイク・キャノンブルックス最高経営責任者(CEO)は11日、従業員向けの文書で今回の削減について説明。最高技術責任者(CTO)の退任も発表した。

ソフトウエア業界などではAI普及に伴う人員整理が相次いでいる。世界中の企業が、これまで人間が行ってきたタスクの多くをテクノロジーで処理できる時代に適応しようとしている。一方、企業がAIを巡る懸念を利用し、旧来型のコスト削減を技術革新と装っているのではないかという懐疑的な見方もあり、「AIウォッシング」という言葉も生まれている。

キャノンブルックス氏は、「AIが、必要とされるスキル構成や特定分野の必要人員数を変えないと装うのは不誠実だ。実際に変わる」と述べた。

ジャック・ドーシー氏率いるブロック(旧社名スクエア)は先月、従業員の約40%削減を発表した際、同様の説明をした。オラクルもまた、AI導入に伴い、一部のソフトウエア開発チームの規模縮小が可能になっていると指摘した。

アトラシアンは今回の人員削減に伴い、退職金などで約2億3000万ドル(約370億円)の費用計上を見込む。発表後、同社の株価は時間外取引で約1.5%上昇した。

キャノンブルックス氏は従業員向けの文書で、「成長と収益性、スピード、価値創造において、ソフトウエア企業が『卓越』していると見なされるための基準は上がっている」と指摘した。

原題:Atlassian to Reduce 1,600 Jobs in the Latest AI-Linked Cuts (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.