イスラエル中部から増尾中東支局長の報告です。

イスラエルでは、きょうから国民に対する制限措置が緩和されことになります。シェルターなどが近くにあるという条件で、出社や50人程度の集会などが認められることになりました。

この背景について、現地メディアは、イランからの反撃が当初想定されていたほど大規模なものになっていないこと、また、攻撃の頻度もここ数日で落ち着いてきていることがあると伝えています。

これは私自身も感じていることで、ここ1~2日は、空襲警報が鳴ってシェルターへの避難を余儀なくされる回数はやや減ってきています。

イスラエルとしては行動制限を緩和することで市民の不満を和らげるとともに、およそ80%が支持しているとされる今回の軍事作戦への世論の支持を維持したい、そうした狙いも透けて見えます。

その一方で、イスラエルは戦線を拡大させています。

ヒズボラとの戦闘では、隣国レバノンの首都ベイルートにまで攻撃を拡大させ、さらに、レバノン南部の多くの町には退避勧告が出されていて、今後、攻撃がさらに激しくなる可能性も考えられます。

こうした町に暮らすレバノンの市民の中には、おととし停戦が発効して、ようやく故郷に戻ることができた人も少なくありません。

今回のこの大きな衝突をその現場から見つめてみると、このように、再び攻撃の恐怖にさらされ、そして家を手放さなくてはならない市民がいる、これもまた忘れてはならない現実です。