米アップルは年内に音声アシスタント「Siri」を全面刷新し、同社初の人工知能(AI)チャットボットとして生まれ変わらせる計画だ。OpenAIとグーグルが主導する生成AI競争に参入することになる。

関係者によると、社内コードネームで「Campos」と呼ばれる同チャットボットは、スマートフォン「iPhone」、タブレット「iPad」、パソコン「Mac」の各基本ソフト(OS)に深く組み込まれ、現行のSiriを置き換える形となる。ユーザーは従来通り「Siri」と呼びかけるか、iPhoneやiPadのサイドボタンを長押しすることで起動できる。

新たなアプローチは、現行のSiriの能力をはるかに上回り、2026年の早期に予定されている待望のアップデートさえも超えるものとなる。ウェブ検索、コンテンツ作成、画像生成、ファイル分析などの機能を搭載し、アップルの主要アプリに広く統合される予定だ。

この取り組みは、生成AI分野で後れを取るアップルの巻き返し策の中核となる。同社のAIプラットフォーム「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」は2024年に導入されたが、機能の物足りなさや提供の遅れもあった。

新Siri機能を予告するApple TV広告のスクリーンショット

関係者によると、同チャットボット機能の導入は年後半となる見込みで、6月の世界開発者会議(WWDC)で発表し、9月にリリースする計画だという。

Camposは音声と文字入力の両方に対応し、「iOS27」、「iPadOS27」、「macOS27」(コードネームFizz)の主要新機能となる見込みだ。

今年のOSではチャットボットインターフェース以外に大きな変更はなく、同社は性能向上とバグ修正に注力している。昨年はOSのデザインを大幅に見直し、統一感を持たせていた。

チャットボットのニュースを受けてアップルの株価は一時2%高の251.56ドルまで上昇した。同プロジェクトに技術を提供するグーグル親会社のアルファベット株も値上がりした。

アップルの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Apple to Revamp Siri as Built-In Chatbot to Fend Off OpenAI (1)(抜粋)

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