イーロン・マスク氏が手掛ける人工知能(AI)チャットボット「Grok(グロック)」は、X(旧ツイッター)上でユーザーの指示に応じて未成年者を含む性的画像を生成したとして、マレーシアやインド、フランスなど各国政府から批判を浴びている。

マレーシアの通信マルチメディア委員会は3日の声明で、女性や未成年者の画像を操作し、わいせつで著しく不快、または有害なコンテンツを生成するAIの悪用について苦情が寄せられ、当局はGrokが生成した画像を調査していると明らかにした。

同委は、こうした有害コンテンツの作成・送信はマレーシア法違反に当たると指摘した。違法行為への関与が疑われるXのユーザーを調査するとともに、同社の担当者を呼ぶと説明した。

声明によると、「Xは現在、認可されたサービス業者ではないが、自社プラットフォーム上での有害コンテンツ拡散を防ぐ義務がある」という。

マスク氏は4日、Xが子ども関連を含む違法コンテンツに対して、削除、アカウントの恒久的停止、必要に応じた当局との協力といった対策を講じているとXに投稿。「Grokを使って違法コンテンツを作成する者には、違法コンテンツをアップロードした場合と同じ対応が取られる」と表明した。

Grokを巡る懸念を強めている政府はマレーシアだけではない。インド政府は2日、Grokが「ヌード、性的描写、露骨な性的内容、他の違法コンテンツ」を生成しないよう包括的な見直しを求める書簡をXに送付した。ブルームバーグが同日付書簡の写しを確認した。

またフランス政府は2日、人々の同意なしに「明らかに違法な」性的コンテンツをX上で生成したとGrokを強く批判。違法コンテンツの拡散リスク軽減を主要プラットフォームに義務付ける欧州連合(EU)のデジタルサービス法(DSA)違反の恐れがあると声明で指摘した。

原題:Malaysia, France, India Blast X for ‘Offensive’ Grok Images (1)(抜粋)

--取材協力:Santosh Kumar、Advait Palepu.

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