(ブルームバーグ):シカゴの小麦先物相場は24日の取引で5営業日続伸。4月以来最長の上昇となる見通しだ。黒海地域からの供給リスクや天候を巡る不透明感が相場を支えている。
ウクライナ当局によると、ロシア軍は23日、ウクライナ全域をミサイルと無人機で攻撃し、民間人が死亡、黒海沿岸オデーサ(オデッサ)州のエネルギー施設や港湾施設が被害を受けた。こうした攻撃は最近相次いでおり、両国のインフラに被害が出ている。
両国はいずれも穀物や食用油の主要輸出国で、緊張の激化はこの地域からの供給が途絶えるリスクを高めている。
米国の作付け地域では乾燥も進んでおり、相場を下支えしている。気象予報会社ヴァイサラのリポートによると、こうした状況は今週も続き、北部および南部地域で水分不足が続く見込みだ。
米農務省は23日のリポートで、「中部および南部の平原地帯で記録的な高温と乾燥した天候が同時に進んでいる」と指摘した。
原題:Wheat Heads for Longest Rally Since April on War, Weather Risks(抜粋)
--取材協力:Eko Listiyorini.
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