キューバがドルなどの外貨による取引を容認する。米国の制裁や大規模停電、長年の失政で疲弊した経済の安定化を図る。

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11日付の官報に掲載された法令文によると、新法は外貨流入を増やし、「キューバ・ペソが再び唯一の法定通貨として機能できる経済状況になるまで、財・サービスの国内生産を刺激する」ことを目的としている。

国営メディアのクバデバテによると、外貨での取引が認められる対象は経済省が定めるが、輸出や輸出関連産業、輸入代替とみなせる財を優先するという。

マレロ首相はX(旧ツイッター)への投稿で、こうした変更は「マクロ経済の安定と企業部門の自律性向上につながる」と述べた。

キューバでは非公式経済の大部分ですでにドルが流通し、政府も一部店舗でドルを合法的に受け入れている。ただ、景気後退が広がる中、政府当局者は数カ月前からより広範な外貨建て取引の合法化に踏み切る方針を示していた。

原題:Cuba Opens Doors to Dollar Transactions as Its Economy Stumbles(抜粋)

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