マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

国民投票で

ウクライナのゼレンスキー大統領は、東部領土の帰属問題を国民投票にかける可能性に言及した。「ロシアはドンバス地方全体を欲しがっている。われわれはそれを受け入れない」とゼレンスキー氏は主張。「この問題に答えを出すのは、ウクライナ国民だと確信している。選挙または国民投票の形で、ウクライナ国民に発言権が与えられなければならない」と述べた。ロシアとの戦争終結に向けた和平案の条件を受け入れるよう、ウクライナには圧力が強まっている。

キャラクター提供

ウォルト・ディズニーはOpenAIに10億ドルを投資するとともに、ミッキーマウスなどの代表的キャラクターをOpenAIの動画生成ツール「Sora」にライセンス提供することで合意した。契約期間は3年。ディズニー、マーベル、ピクサー、スター・ウォーズのアニメやキャラクターのライブラリーを使い、Sora上で動画を生成できるようになる。同時に、ディズニーはOpenAIの主要顧客にもなり、同社のツールを使って新たな製品や体験を構築し、社内向けには「ChatGPT」を導入する。

AI投資拡大

オラクルが急落。1月以来最大の下げを記録した。前日の引け後に公表した決算で、人工知能(AI)データセンターや関連設備への投資が膨らむ一方、それがクラウド部門の売上高に結び付くまでに時間を要していることが示された。データセンター投資の指標とされる設備投資は120億ドルに増加した。アナリスト予想平均は82億5000万ドルだった。一方、クラウド部門とインフラ部門の売上高はいずれもアナリスト予想をわずかに下回った。

コロナ禍以来の大幅増

米新規失業保険申請件数は先週、新型コロナ禍以来の大幅増を記録した。感謝祭の休暇を挟んだその前の週は大きく減少し、約3年ぶりの低水準となっていた。休暇シーズンの前後に振れが大きくなる傾向があり、年末まで大幅な変動が続く可能性があるが、今回のデータは今年のレンジ上限に近い水準となった。一方、9月の貿易赤字は予想外に縮小し、2020年半ば以来の低水準となった。輸出の増加が寄与した。

史上最強の減量薬

イーライリリーが開発中の次世代肥満症治療薬は、患者の体重を4分の1近く減少させる効果を示した。史上最も強力な減量薬となる可能性が出てきた。同社は治験薬「レタトルチド」について、体重減少と肥満に伴う膝関節炎の痛みに対する効果を測定するため、後期臨床試験を実施。この試験で投与量が最も多かった患者は、68週間で体重が23%余り減少したと発表した。ウォール街では約20-23%の体重減少が予想されていた。

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