(ブルームバーグ):11日の欧州債券市場は小幅高となった。ドイツ10年債利回りは、1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下落し2.84%で取引を終えた。
英10年債利回りは2bp下落し4.48%となった。10日の米連邦市場公開委員会(FOMC)を経て、市場の注目は来週18日のイングランド銀行(英中央銀行)の政策金利発表に移りつつある。現時点では、利下げが発表されるとの見方が大勢を占めている。
欧州株は上昇した。世界的な成長への自信の広がりを背景に、建材や銀行など、景気循環に連動する部門へ資金が移る動きが見られた。
ロンバー・オディエ・インベストメント・マネジャーズのマクロ責任者、フロリアン・イエルポ氏は「米連邦準備制度理事会(FRB)のメッセージとテクノロジー株の反応は、株式投資の機会が裾野を広げることに“ゴーサイン”を与えている」と述べた。
ストックス欧州600指数は0.5%上昇し取引を終えた。旅行・レジャーや鉱業株が上昇した一方、公益事業や不動産といったディフェンシブ銘柄は出遅れた。
SAPを含むソフトウエア株は軟調だった。米テクノロジー大手オラクルの9-11月(第2四半期)決算で、予想を下回るクラウド事業の売り上げや、AI関連支出の急増が示されたことが影響した。
12月11日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:Treasuries Extend Post-Fed Rally Into 30-Year Bond Auction、Gilts Rise and Pound Falls After Fed Rate Cut: Inside UK、European Stocks Gain With Rotation Into Economy-Linked Sectors(抜粋)
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