(ブルームバーグ):米ニューヨーク市マンハッタン区のアパート賃料が、11月に過去最高を更新した。同月に実施された市長選では、アフォーダビリティー(暮らし向き)に対する市民の懸念を背景に、民主社会主義者を公言する民主党候補ゾーラン・マムダニ氏が勝利している。
不動産鑑定会社ミラー・サミュエルと仲介業者のダグラス・エリマンによると、11月に新規契約された賃貸物件の賃料(中央値)は4750ドル(約73万7500円)。前年同月比で13%、前月比で3.3%それぞれ上昇した。
2008年までさかのぼるデータで、11月は賃料の中央値、平均値、1平方フィート当たり価格の全てが過去最高となった。

ミラー・サミュエルのジョナサン・ミラー社長は今回のデータについて、ニューヨーク市からの「脱出もなければ、マムダニ効果も存在しないという見方を確固たるものにした」とコメント。
「実際のところニューヨーク市は、人々が流入している一方で物件の供給が十分でない」と付け加えた。
ニューヨーク市民がホリデーシーズンに入っていく10月と11月は例年、賃貸市場は落ち着く。しかし今年は、マンハッタンでの新規賃貸件数が前年比で増え、おおむね4戸に1戸の割合で募集価格を上回る価格で成約された。
ミラー氏によれば、市場の上位半分の物件が押し上げる形で、こうした季節外れの急増につながった。

原題:Manhattan Rents Hit Record High as Mamdani Won Mayoral Election(抜粋)
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