ウクライナ南部ザポリージャ州などにロシア軍による攻撃があり、少なくとも2人が死亡しました。

ウクライナ空軍によりますと、ロシア軍が29日夜から30日にかけて、南部ザポリージャ州などにおよそ50発のミサイルと650機あまりのドローンを使い攻撃を行いました。

ゼレンスキー大統領は「多くのミサイルを迎撃したものの、住宅や寮が損壊し、2人が死亡、子どもを含む数十人がけがをした」と明らかにしました。

また、火力発電所など複数のエネルギー施設が被害を受け、国営電力会社はウクライナ全土で緊急停電を実施したと発表しました。

ウクライナでは冬の到来を前にエネルギー施設への攻撃が増えていて、ゼレンスキー氏は「民間人に対する卑劣な攻撃だ」とロシアを非難。欧米諸国に対し、ロシアの石油やガス産業、金融システムなどへの追加制裁を求めました。

一方、ロシア国防省は30日、「ウクライナの防衛産業関連施設に対して大規模な攻撃を実施した」と発表し、「すべての指定目標を破壊した」と成果を強調しました。