アメリカのトランプ大統領が“インドがロシア産石油の購入停止を約束した”と発言したことをめぐり、インド政府は「アメリカとのエネルギー協力に関する協議は継続中だ」と述べるにとどめ、立場を明確にしませんでした。
アメリカのトランプ政権は、ウクライナ侵攻を続けるロシアから石油を購入しているとして、インドへの関税を引き上げ、圧力を強めていましたが、トランプ氏は15日、インドのモディ首相がロシア産石油の購入停止に合意したと説明しました。
トランプ氏の発言を受け、インド外務省は16日の声明で、「アメリカとのエネルギー協力に関する協議は継続中だ」と述べるにとどめ、石油調達をめぐる政策転換について肯定も否定もしませんでした。
また、「不安定なエネルギー情勢において、インドの消費者の利益を守ることが一貫した優先事項だ」としています。
一方、インドメディアによりますと、ロシアのデニス・アリポフ駐インド大使は「ロシア産の石油はインド経済にとって重要だ」などと強調したうえで、ロシアはインドとアメリカの問題に干渉しない考えを示したということです。

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