和平計画を提案したアメリカのトランプ大統領が、まもなくイスラエル議会で演説します。大統領を取材しているワシントン支局の涌井記者と中継がつながっています。

トランプ大統領は、およそ50分前に議会に到着し、この後、ネタニヤフ首相や議員らを前に演説を行う見通しです。

議会に到着したトランプ氏は演説を前に記帳し、「偉大な、美しい日だ。新たな始まりだ」とつづりました。その後、ハマスにとらえられていた人質の家族と面会しています。

トランプ氏は、演説で自らが主導したガザでの「和平計画」が、▼ハマスが拘束していた人質の解放、▼さらに2年に及んだ戦闘の停戦発効という成果につながったとアピールする見通しです。そのうえで、イスラエルに対しては今後の和平計画の着実な履行を求めるものとみられます。

報道陣を代表して議場に入っているアメリカメディアの記者によりますと、会場にはトランプ氏の支持者がかぶる赤い帽子、MAGAキャップに似せたデザインで、「平和の大統領トランプ」と書かれた帽子をかぶった聴衆の姿もみられたということです。

イスラエルでは人質解放を実現させたトランプ氏への歓迎ムードが広がっていて、街のあちこちで星条旗やトランプ氏への感謝を表明する看板があり、トランプ氏にとっては大きな手ごたえを感じるイスラエル訪問となっているものとみられます。

トランプ氏はこの後、ハマスとイスラエルの間接協議が行われてきたエジプトに移動し、イギリスのスターマー首相、フランスのマクロン大統領ら20か国以上の首脳らとガザの和平を協議する会議に臨む予定で、国際社会に対して自らの外交的成果をアピールするともに、各国に和平計画への協力を求めるものとみられます。