ガザとの境界に近いイスラエル南部には増尾記者がいます。

まずは速報です。イスラエルメディアによりますと、現地時間の正午、今から1時間ほど前に、正式に停戦が始まったということです。

こちらからはガザ北部を見ることができますが、時折、砂煙が上がっているのが確認でき、合意に基づいて、イスラエル軍が定められたラインまで軍の部隊や車両を移動させているものとみられます。

また、停戦開始時間の直前には、ガザ北部で大きな爆発音が鳴り響き、黒い煙が立ち上がる様子もありました。停戦発効のぎりぎりまで、イスラエル軍によるガザへの攻撃が行われていたことをうかがえます。

今回の合意を受けて、イスラエル国内では歓喜の声があがる一方で、ガザの人たちからは対照的に手放しでは喜べないとの声もひろがっています。

この2年間で、ガザでは6万7000人が命を失い、家族や生活基盤を失った人も多く、停戦が始まったとはいえ今後への不安が消えることはありません。

この後、ハマスは人質を解放し、さらにその後には、和平計画の第2段階への交渉が始まりますが、計画通りに進むのか依然として不安定な状況が続いていきます。