中国外務省は李強首相が北朝鮮を訪問し、朝鮮労働党の創立80年の記念式典に出席すると発表しました。中国共産党ナンバー2を派遣することで中朝関係を重視する姿勢を鮮明にした形です。

中国外務省によりますと、9日から11日まで李強首相が率いる代表団が北朝鮮を訪問し10日に平壌で行われる朝鮮労働党創立80年の記念式典に出席するということです。

今回の訪問は北朝鮮側の招待によるものだということで、滞在中、金正恩総書記と会談する可能性もあります。

中国外務省の報道官は「今回の訪問を通して両国の協力関係を深め中朝の伝統的な友好関係を発展させていきたい」とする談話を発表しました。

中国共産党最高指導部のメンバーが北朝鮮を訪問するのは去年4月、党の序列3位で全人代=全国人民代表大会トップの趙楽際委員長が訪問して以来、1年半ぶりとなります。

中国と北朝鮮の関係は一時冷え込んでいるとの指摘もありましたが、先月上旬には金総書記が中国を訪問し習近平国家主席と会談したほか、先月27日から30日には崔善姫外相が中国を訪問し李強首相や王毅外相と会談するなど関係修復の動きが加速しています。

中国側としては今回、中国共産党ナンバー2の李強首相を北朝鮮に派遣することで中朝関係を重視する姿勢を鮮明にした形です。