アメリカのトランプ政権は、ベネズエラの犯罪組織のものだとする密輸船への4回目の攻撃を行いました。政権は一連の攻撃について、犯罪組織と「武力紛争の状態にある」と主張しています。
トランプ大統領は3日、自身のSNSにアメリカ軍が船を攻撃する映像を公開したうえで、「ベネズエラ沖でけさ、2万5000人から5万人の命を奪うのに十分な麻薬を積んだ船のアメリカへの侵入が阻止された」と投稿しました。
今回の攻撃についてホワイトハウスは、トランプ大統領の命令で中南米地域などを管轄するアメリカ南方軍がベネズエラの犯罪組織の船に対して実行したものだと説明。組織のメンバー4人が死亡し、アメリカ軍に被害はなかったとしています。
トランプ政権は9月以降、麻薬を密輸しているとする船への攻撃を繰り返していて、今回で4回目となります。
アメリカメディアはトランプ政権が麻薬密輸を通じた「アメリカへの武力攻撃」が行われていると主張し、犯罪組織と「非国際的な武力紛争の状態にある」として、攻撃を正当化する文書を連邦議会に通知したと伝えています。

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