(ブルームバーグ):米住宅建設業者の業況感は9月、前月から変わらず、引き続き数年ぶりの低水準。住宅ローン金利はこのところ低下しているにもかかわらず、住宅市場が低迷している状況が浮き彫りになった。
同指数は5月以降、30台前半の低調な数字が続いている。
販売の現況指数は34で変わらず。購買見込み客足指数は1ポイント低下の21。一方、6カ月先の販売見通し指数は2ポイント上昇の45と、3月以来の高水準となった。住宅ローン金利が約1年ぶりの低水準になったことや、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げ期待を反映している。

NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・ディーツ氏は発表文で「今週のFOMC会合でフェデラルファンド(FF)金利が引き下げられるとNAHBではみている。それが建設業者と不動産開発業者向けの融資金利引き下げに寄与するだろう」と記した。
値下げを実施したと報告した住宅建設業者は全体の39%と、新型コロナ禍後の最高を更新。販売インセンティブを活用したと報告した業者は65%と、なお高水準に上る。
地域別では南部が前月と変わらず、引き続き2012年以来の低水準。西部と中西部ではわずかに低下した。一方、住宅供給の抑制が続く北東部の業況感は、1月以来の大幅上昇を記録した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Homebuilder Sentiment Stays Low Despite Mortgage-Rate Drop(抜粋)
(統計の詳細を追加して更新します)
--取材協力:Chris Middleton.
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