中国の習近平国家主席はミャンマーの軍事政権トップと会談し、経済分野での協力を拡大する方針で一致しました。

中国外務省はきのう、習近平国家主席とミャンマー軍事政権のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官が天津で会談したと発表しました。

会談で習主席は「ミャンマーが国内の政治勢力を結集させ、安定と発展を取り戻すことを支持する」と述べ、12月に予定されている総選挙や3月に発生した大地震からの復興を支援する考えを示しました。また、経済や貿易の分野での協力を促進する考えを強調しました。

これに対し、ミン・アウン・フライン総司令官は「貿易や投資、インフラ整備などの分野で協力を拡大することを望む」と応じたということです。

2人が会談するのは今年の5月以来、2回目でミャンマーの軍事政権の中国への接近ぶりを印象付けるものになりました。

また、習主席はカンボジアのフン・マネット首相とも会談し、貿易などの分野で協力を強化する方針を確認しました。

きょう天津で開幕する上海協力機構の首脳会議には、ベトナム、マレーシアなど東南アジア各国の首脳が出席する予定で、中国としては国際会議の場を通じ東南アジアへの影響力を拡大したい狙いがあります。