(ブルームバーグ):人工知能(AI)スタートアップ、セーフ・スーパーインテリジェンス(SSI)の共同創業者で最高経営責任者(CEO)も務めたダニエル・グロス氏がメタ・プラットフォームズの新グループ「メタ・スーパーインテリジェンス・ラボ」(MSL)に加わることが分かった。
グロス氏はMSLのAI製品開発に携わる予定だと、同氏の広報担当ルル・メサービー氏が明らかにした。メタは最近AI部門を再編し、AI関連業務をMSLに統合。人間以上の能力でタスクをこなすスーパーインテリジェンス(超知能)開発に向け、専門家を積極的に採用している。
SSIの共同創業者で、オープンAIの元チーフサイエンティストのイリヤ・サツキバー氏は3日のX(旧ツイッター)への投稿でグロス氏の退社を発表したが、移籍先には言及しなかった。サツキバー氏は自身がSSIの新CEOに就任すると述べた。
メタのマーク・ザッカーバーグCEOは、オープンAIやアルファベット傘下グーグルなどとのAI開発競争が激化する中、優秀な人材確保に注力しており、自宅に候補者を招くなど自ら積極的に獲得に動いている。
グロス氏は3日、Xに「SSIの立ち上げに貢献できたことを光栄に思う」と投稿。ただ、メタへの移籍には言及しなかった。メタの広報担当者はコメントを控えた。
グロス氏はかつて検索エンジンスタートアップ「キュー(Cue)」を共同創業。同社は2013年にアップルに買収された。同氏はそれ以降、17年までアップルでAIや検索分野のプロジェクトに携わった。
原題:Meta Adds Startup Founder Gross to New AI Superintelligence Lab(抜粋)
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