「発達障がいをもっと知ってほしい」全国で推計87万人

2022年12月時点で発達障がいと診断された人の数は、全国で推計87万人。

人手不足が深刻化するなか、就労意欲のある発達障がいを持つ人たちが、どのようにしたら働けるのかは、社会全体の課題です。

都内のバーで、行われていたのは、発達障がいがある男性が1日店長を務めるイベント。バーを訪れた客も、発達障がいがあります。

ここで聞こえてきたのは、仕事に関する悩みばかり…

女性会社員(27)
「どの優先順位で仕事をやればいいのかわからなくて、間違った優先順位で仕事をやってしまって、困らせてしまう」

男性アルバイト(24)
「発言するときに、言い方を間違えたりとか、言い方がきつかったりしてしまう」

1日店長を務めた学生(22)
「空間の把握が苦手で、物事をてきぱきこなすのが、手先がものすごく不器用なので」

目に見えづらい発達障がい。働きやすい職場には、何が必要なのでしょうか。

女性会社員(35)
「フレックスタイム制がもっと世の中にたくさんあるといいのになと思う。私のケースだと、体調が非常に安定しないので、できる日もあればできない日もある。この波を縮めることができないので。この時にやる、下がっているときはやらないみたいなコントロールがシステム的にできたら」

求職中の男性(24)
「発達障がいのことをもっと知ってほしいというのはありますね。まだまだ知らない人が多い。“発達障がい=できないやつ”と思っている人が一定数いるので、その人たちにどう伝えるのかが今の問題なのかなと」