人工知能(AI)半導体で圧倒的シェアを占める米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、2025年度の報酬パッケージが約5000万ドル(約73億5000万円)相当となり、前年度から46%増額された。AIブームの恩恵を最も受ける同社の成長を反映した。

米証券取引委員会(SEC)への届け出によれば、エヌビディアの共同創業者フアン氏の報酬は、前年度の3420万ドルから増えた。株式報酬部分の急増が主に寄与した。給与部分は約150万ドル(前年度は99万6514ドル)。

フアン氏(62)のリーダーシップの下、創業30年のエヌビディアは時価総額が3兆ドルを上回り、 世界有数の価値を誇る企業となった。25年度(24年2月-25年1月)の売上高は1305億ドルと倍以上に増加した。AIインフラ投資が加速する中で、今年度も50%余りの売り上げ増となる勢いだ。

同社のAI半導体は、オープンAIの「ChatGPT(チャットGPT)」に代表される生成AIモデルの学習と実行に不可欠だ。

エヌビディアの株価は23年と24年に急上昇した後、 今年に入り約3%下落した。貿易戦争や関税措置の影響でAI関連支出が鈍化するとの不安が重しになっている。

原題:Nvidia CEO Compensation Jumps to $50 Million After Stock Surge(抜粋)

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