ニュージーランドのラクソン首相は、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止する提案について、主要な政策課題への対応を目的とした政府の作業計画に含まれると発表した。これによって立法化の可能性が高まった。

ラクソン氏は11日に首都ウェリントンで、この作業を担当するスタンフォード教育相が内閣に選択肢を報告することになると説明した。

首相は声明で、「ソーシャルメディアが若年層に及ぼす害について懸念を抱いている。16歳未満のアクセスを制限することは、子どもをいじめや有害なコンテンツ、ソーシャルメディア依存から守るのに役立つと考える」と述べた。

ソーシャルメディア利用を制限する法案は、ラクソン氏率いる与党第一党の国民党から先週、議員立法として提出された。こうした法案は、議会で正式に取り上げられるには投票で選ばれる必要がある。立法化には国民党の連立パートナーまたは野党の支持が必要となる。

オーストラリア議会は、16歳未満によるソーシャルメディアのアカウント開設を禁じる法案を可決

オーストラリア議会は昨年、フェイスブックやインスタグラム、スナップチャット、TikTok(ティックトック)などの人気ソーシャルメディアでの16歳未満によるアカウント開設を禁じる法案を可決。ニュージーランドはこれに追随しようとしている。

ラクソン氏は、英国や欧州連合(EU)、カナダ、米国の一部の州も同様の問題に取り組んでいると指摘。スタンフォード氏が他国の規制導入例や、ニュージーランドでどのような措置が機能し得るかを検討する予定だと述べた。

スタンフォード氏はラジオ・ニュージーランドとのインタビューで、法案が可決されれば、2026年の選挙前に法制化される可能性があると語った。

原題:New Zealand Steps Up Plans to Ban Under-16s From Social Media(抜粋)

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