(ブルームバーグ):13日朝の外国為替市場の円相場は1ドル=148円台前半で推移。米国と中国の貿易摩擦が緩和するとの期待感からドルを買い戻す動きが強まり、海外時間に約1カ月ぶりとなる148円台後半まで下落。その後も安値圏で取引されている。
SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、想定以上にドルが戻した印象で、目先大きく下げる材料がないため、ドル・円は底堅く推移しそうだと指摘。米国の関税政策を巡っては「英国、中国と、一番簡単な国と難しい国と合意したが、その中間の日本など他の国との交渉がどうなるか不透明感が強まった」とも述べた。
米国と中国は10、11両日にスイス・ジュネーブで行った貿易協議で、相互の関税率を一定期間引き下げることで合意した。
12日の海外市場の円相場は対ドルで一時2.3%安の148円65銭と、4月3日以来の水準まで下げた。米中の関税率引き下げ合意を受けて、リスクオンの円売り・ドル買いの動きが強まった。米10年国債利回りは前週末比9ベーシスポイント(bp)高い4.47%程度に上昇。ブルームバーグ・ドルスポット指数は1カ月ぶりの水準に上昇した。

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