米・中関税「115%引き下げ」対中関税は30%に
双方がどこまで歩み寄れるかが焦点だった貿易戦争。
10日、スイス・ジュネーブで初めての直接協議が行われました。
そして日本時間の夕方、共同声明を発表。

アメリカが中国に対して145%、中国もアメリカに125%の関税を課す中、双方は、115%引き下げることで合意しました。
アメリカ ベッセント財務長官
「私たちは90日間の一時停止で合意した。関税を115%引き下げる」

共同声明によると、アメリカは4月2日、中国に課した34%のうち「上乗せ分」の24%を90日停止。中国側の報復措置を受けてさらに上積みした関税も取りやめるということです。
これによりアメリカが中国からの輸入品にかける追加関税は、これまでの145%から30%へと下がります。

一方、中国はアメリカからの輸入品に対して課している125%の報復関税について、4月4日に課した34%のうち24%を90日間停止し、91%は廃止、残りの10%は維持するということです。
これで100%を超える貿易戦争は、双方の譲歩で、ひとまず緩和された形となりました。

ベッセント財務長官
「よりバランスの取れた貿易を目指し、双方がその実現に向けて取り組む姿勢を示しています。中国がより多くのアメリカ製品に門戸を開くよう望んでいる」
中国国内の受け止めは…

市民
「良かったです。 中国の商品をまた世界に輸出できますね」
「アメリカにも中国にも、そして世界にもメリットがあることです」