米国が各国・地域と通商交渉を進めているが、米国株の力強い反発は終了した可能性が高い。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が指摘した。

ハートネット氏によれば、関税引き下げを巡る楽観的な見方を背景に、これまで株価は「正しく」反発してきた。しかし投資家は「期待で買って、事実で売る」ことから、これ以上の上昇は見込めないと同氏はリポートで述べた。

トランプ米大統領が4月9日に一部の関税について緩和措置を発表して以来、S&P500種株価指数は14%上昇した。ただ、年初来では3.7%安となり、パフォーマンスは他国の株価指数を下回っている。

資金の流れも同氏の見解を裏付けている。EPFRグローバル・データに基づくBofAのリポートによれば、過去4週間で米国株から約248億ドル(約3兆6000億円)が引き揚げられた。これは過去2年間で最大の流出となった。

 

原題:BofA’s Hartnett Expects Stock Rally to Fade Amid US Trade Deals

(抜粋)

--取材協力:Michael Msika.

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