(ブルームバーグ):人工知能(AI)用半導体大手、米エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、中国のAIチップ市場は今後数年で500億ドル(約7兆1200億円)規模に達する可能性があり、米企業にとって同国にアクセスできることが極めて重要だとの見方を示した。
ファン氏はCNBCのインタビューで、「米企業として、その市場にアクセスできないのは非常に大きな損失だ。それは収益をもたらし、税収をもたらし、米国で多くの雇用を生み出すだろう」と述べた。
同氏は自社や同業他社に対し、世界最大の半導体市場である中国へのアクセスを制限する規制強化に反対している。こうした規制は本来守るべき米国の国家安全保障をむしろ損なうことになると主張している。
最近の規制強化を受け、同社は米国の輸出規制に準拠しつつ中国向けに設計されたAIアクセラレータ「H20」製品を巡り、第1四半期(2-4月)に約55億ドルの費用計上を見込むと明らかにした。同製品の対中輸出には今後、当局の特別な許可が必要になる。
フアン氏は「米国人には米国人らしく自由にやらせるのが一番だ」と指摘。世界は「AIを渇望している。今こそ、米国がAI分野で世界をリードすべきだ」と語った。
原題:Nvidia CEO Says China AI Market Is on Course to Hit $50 Billion(抜粋)
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