(ブルームバーグ):米スターバックスが29日発表した1-3月(第2四半期)決算では、売上高が若干ながら市場予想以上に減少した。業績回復にはかなりの取り組みを要することを浮き彫りにした。
発表資料によると、1-3月期の既存店売上高は1%減少。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均を下回った。1株利益も市場予想に届かなかった。
発表を受け、同社の株価は引け後の時間外取引で下落。午後4時14分(日本時間30日午前5時14分)時点で1%安。年初から同日の通常取引終値まででは7%下げており、同期間のS&P500種株価指数よりやや下落率が大きい。
値上げや長い列、中東での戦争に対する同社の姿勢を巡る不買運動で顧客が離れたスターバックスは現在、売り上げの伸び回復に取り組んでいる。米消費者が経済に対し悲観的な見方を強めていることも逆風で、チポトレ・メキシカン・グリルも業績が低調だ。
昨年9月に就任したブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)の下で、スターバックスはカフェをより居心地の良い空間にする改革に着手した。さらに、店舗の従業員を増やし、どの注文を優先して準備するかを判断するアルゴリズムを導入するなどサービスの迅速化にも取り組んでいる。
ニコル氏は決算発表と合わせて出して声明で、「業績にはまだわれわれの進展が反映されていない」が、立て直し計画に「真の勢いが生まれている」と表明した。
原題:Starbucks Says Turnaround on Track as Sales Decline Persists (1)(抜粋)
(3段落目以降に最新の株価は背景などを追加して更新します)
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